インハウスローヤーのネタ帳

弁護士業界動向、インハウス動向、インハウスでのスキルアップ等

【雑感】弁護士費用保険は支払われない?

興味深いブログ記事を読みました。

www.kotsujiko-law.net

弁護士費用特約(弁護士費用保険、以下総称して「弁護士特約」といいます。)は、ご自身側の自動車保険に付帯されている保険で、一般に限度額300万円までは弁護士費用を損保会社が負担するというものです。

(中略)

ソニー損害保険株式会社(以下「ソニー損保」といいます。)、SBI損害保険株式会社(以下「SBI損保」といいます。)の2社につきましては、弁護士費用の支払いをめぐるトラブルが多発しております

(中略)

当事務所としては、このような適正な評価を超え、依頼者様が支払った保険料により成り立っている損保会社が、支払う保険金を少しでも減らそうと、弁護士による依頼者様のための正当な業務遂行を過少に評価したり、時には難癖をつけてくるような状況を看過することはできません。

(以下略)

 

私自身は、交通事故案件はやったことがなく、弁護士費用保険(弁護士費用特約)に絡んだ保険会社対応をやったこともないのですが、なかなか大変そうですね…。

なお、弁護士費用保険は、「権利保護保険」とも呼ばれ、2000年から発足した保険です(参照:日弁連ホームページ)。交通事故以外にも、色々な保険がありますが、特に最近になって広まってきたように思われます(統計等は見ていないので、あくまで感覚ですが…)。

最近では、損害保険の特約ではなく、個人が入れる弁護士費用保険なんていうのもでている模様(弁護士費用保険「mikata/ミカタ」【プリベント少額短期保険株式会社】)。

これなんて、要は個人向けの顧問契約という感じで、新しい潮流、なのでしょうか。

弁護士増員時代の一つの試みとして、注目していきたいと思います。

日本はロースクール制度や裁判員制度等、司法の様々な面でアメリカの後追いをしていますが、こういう弁護士保険のアメリカでの位置づけもちょっと興味深いところです。